

おすすめ絵本
こいでやすこ・さく
蔵に住むねずみばあさんのところへ 森ののねずみこども会から 森のひな祭りをしたいから、ど
うか雛人形をつれて来て欲しいと手紙が届いた。
家の大事な雛人形を森に連れて行くなんて……と、ねずみばあさんが戸惑っていると、「まいりま
しょう」「まいりましょう」とおひなさまの大きな箱から声がして……
にぎやかな森でのひな祭りを描いた絵本です。
森のねずみばあちゃんが元気なのは、ねずみばあちゃんのところの雛人形で祝ってもらったから
だ、という手紙の文面から、ひな祭りが皆の健康を祝うものであることや、きれいなお雛様を飾っ
て祝うことが、どんなに特別で思い出に残ることなのかが伝わってきます。
そしてそれを聞いて、自分たちも同じ体験がしたい、と思う子供たちの期待の大きさも伝わってく
るから、お雛様もこうやって楽しく出かけようと思うのでしょう。
皆の思いがつながっていく様子がとても心温まります。
また、森のひな祭りへ出かけるお雛様ご一行の優雅な様子や、のねずみ子ども会達のはりきりぶ
り、踊りの場面の ピーヒャラポンポン と調子の良いリズムは祭りのわくわく楽しい様子がしっかり
伝わります。
読んでいて一緒に楽しい祭りに参加している気分に浸れます。
その後の、蔵に戻ってからのお雛様たちの様子も面白い。
たくさん遊んで泥んこになる子供たちと同じように、お雛様たちも泥んこ。
子供たちにとってお雛様がとっても身近に感じられることでしょう。
そして、その次の日の様子を見ると、ふと、家に飾ってある雛人形たちも、すましてこんな顔をして
並んでいるけれど、もしかしたら、どこかで遊んで来たのかもしれないと思ったりして、楽しい想像
が膨らむことでしょう。
この絵本をひな祭りに読めば、ひな祭りがきっと、にぎやかで楽しいものになると思います。
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