

おすすめ絵本
「あめがふるときちょうちょうはどこへ」
M・ゲアリック=文 L・ワイスガード=絵 岡部うた子=訳
あめ、あめ、あめ、あめ。
あめが ふるとき、
ちょうちょうは、
どこへ いくのかしら。
こんな文章から始まる、雨の日の物語。
雨の日、外遊びはできないし、子供とどうやって過ごそうかと悩むお母さんも多いと思います。
そんな時に読みたいのがこの絵本。
雨の日の虫や動物達のこと。
私たちは家の中にいて、雨に打たれずに済むけれど、皆どうしているでしょう?
もぐらやみつばちは私たちみたいに帰る場所、穴や巣に戻れます。
鳥もどう過ごすか、窓越しに外を見ればわかるかな?
……でも、ちょうちょうは?
この絵本の主人公は、さまざまな動物や虫に思いをはせ、別の雨の日に見たことや自分の持って
いる知識から想像力を伸ばし、推理をしていきます。
でも、ちょうちょうはどうしているんだろう?
いつもその疑問に立ち止まります。まったくお手上げです。
もっといろんな動物や虫たちを思い出したら、答えが出るかな?とさらに思いをめぐらせるけれど
……でも、ちょうちょうは?
読んでいるうち、子供だけでなく、親である私も、さあ、どうだっただろう?と、だんだんと気になっ
ていき、疑問が大きく膨らみます。
この感覚は良質のミステリ小説を読んでいる時に似ています。
この絵本は、きっと子供たちが最初に遭遇するミステリ作品になるでしょう。
そして最後に待ち受ける謎解きは?
謎解きは、ミステリ小説を読むよりももっと手ごわく、そしてずっと楽しいものになるに違いありませ
ん。
雨の日は何もできない、ではなくて、雨の日だからできることがある、と、この絵本は教えてくれま
す。
身近なものに目を向け、いろんなことをじっくりと考えてみるチャンスだと、それはとっても楽しいこ
となんだと、この本は教えてくれます。
雨にかすんだ世界を、優しい色合いで描いたイラストは、私たちの知っている世界が実はとても薄
ぼんやりとしたもので、まだまだ未知の部分をたくさん持ち、発見して欲しいと待ち受けているよう
です。
雨の日がつまらない、ではなく、雨の日が待ち遠しくなるような、そんな楽しい余韻の残る絵本で
す。
All rights reserved もっと知りたい!絵本のこと.
当ホームページをご覧頂ありがとうございます。当ホームページの情報を利用して起きたトラブルに関して当サイトは一切の責任、保証を負いません。
自己責任にてお願いいたします。 当ホームページは個人が運営している非商用サイトです。