

おすすめ絵本「ころころころ」元永定正
いろだまころころ……小さくてカラフルな玉がころころと坂道や階段、でこぼこ道をどんどん転がっ
ていきます。
絵本を読んでもちっとも集中してくれない、興味がない、そんな小さなお子様におすすめしたい本
です。
中身は色だまがいろんな場所をころころと転がっていくだけですが、このカラフルな色とダイナミッ
クな配置、「ころころころ」という音の響きが子供にはとても楽しいらしく、子供に話を聞かせるので
はなく、まずは子供と絵本を楽しもうと選ぶにはぴったりです。
シンプルな線と美しい色合いでできた2Pに渡る大きな画面に、いろんな色の小さな色球がそこを
動いていくように点々と配置されており、無駄なものがない広い画面の中で、小さな玉がころころ
と皆で楽しげに転がり進みながら冒険していく姿を見せてくれます。
「ころころころ」文章の大部分の言葉がこれだけ。でも、口の奥で下を丸めて発音する柔らかい響
きが耳に心地よく、何度も繰り返し聞いているうちに子供が真似をして一生懸命言ってみるけれど
、舌がもつれてうまく言えなかったりする。その様子に親子で一緒に笑いあったり、うまく言えるよう
になったら今度は子供に絵本を読んでもらうことだってできる。
絵本は奇麗に描きこまれた絵や物語そのものを楽しむだけではない、一見、大人には中身がな
いように見えても、それをきっかけに親子が一緒に笑いあうツールにだってなるのだということ。
そんなことを教えてくれる絵本です。
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