中学時代の思い出
私の中学時代の部活動は演劇部でした。
部の活動としては、秋に開かれる文化祭に向けての練習と、筋力トレーニングが主です。
文化部と言えど、演劇は体力勝負なのですね。
文化祭が終わってからは、保育園や老人ホームを訪問し、劇を披露するなどの活動を行いました。
人に笑ってもらったり、楽しい気持ちになってもらえるのがとても嬉しくて、その日のために何ヶ月も練習を重ねていたことを思い出します。
そう言えば、外が暗くなったことにも気付かず、友人と台本を作成するなんてこともしていましたね。
今思えば、中学校には部活動をするために通っていたようなものだったかもしれません。
時には友人と意見がぶつかったり、先輩と揉め事が起きたりと、憂鬱になることもありましたが、私にとって放課後の部活動の時間は楽しくて仕方無かったように思います。
この時から、役者の道に憧れを持っていたのでしょうね。
高校へ入学してからは部活には入らず、自己流で演技の勉強をしていました。
進路のことで、両親とは色々と揉めたのを覚えています。
それでも演劇関係の仕事に就きたいという気持ちは抑えきれず、何度涙を流したでしょうか。
あの当時は、私の人生なのだから好きなことをさせてほしい、など我侭なことを考えていましたね。
しかし、両親は私の内気な性格を良く理解していました。
だからこそ、心配事が尽きなかったのでしょう。
自分が親になった今、両親の温かい気持ちに、感謝してもしきれないくらいの思いです。
その後数年間、ずるずると憧れをひきずっていたのですが、伯母の鶴の一声で専門学校へ通わせてもらえることになりました。
半年間の勉強の末、夢を叶えることはできなかったものの、私の人生の一ページには素敵な思い出が刻みこまれました。