金縛り

実家にいるとき、よく金縛りにあっていた。
その話をすると、何かに憑かれているのか心配されるが、私は金縛りが心霊現象ではないことを知っているので全く怖くない。

ただただ、痛いのだ。よく遭っていたときは毎日のように深夜身体が固まっていた。
ぼんやり頭のなかで、金縛りだと実感し、目を開けてはならないと思いながら布団に潜る。

潜るときに身体が上手に動かないものだから、ゆっくりゆっくり無理な体勢で布団に潜ろうとする。
その無理な姿勢のまま再び眠りにつくことが多いため、朝になると全身カチコチだ。

寝違えたような凝りが全身に広がっている。
そういえば昨日また金縛りにあったんだと話すと母親は、年頃の娘にはよくあること、の一言で済ます。

母も田舎で実家暮らしをしているときによく自室で金縛りにあっていたそうだ。
引越をしてから、そういえば遭わなくなった。
心霊現象ではないとはいえ、アレは一体なんだったのだろうか。

疲れすぎると、そのような体験もあると言うが、真相はわからない。
ただ、目が覚めて身動きが出来ないは、気持ちの良いものではないのが、共通した感情なのではないだろうか。
好き好む人間はいまい。

声も出ないとも言われるが、これほどの恐怖は寝床で感じたくないものである。
寝不足で余計に疲れるだろう。

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