職場の雰囲気

以前、私が勤めていた会社は、女性ばかりの職場だったのですが、女性ばかりとなると色々と問題が出てくるものですね。
部署が違うため、当事者の話を聞くことは無かったのですが、随分と揉めていたようでした。

このようなことが起きる原因の一つに、価値観の違いがあると考えます。
会社や学校のように、沢山の人が一つの場所に集まれば、意見がぶつかるのはごくごく自然のことでしょう。
一人ひとり様々な考えを持っているのが普通ですから、仕方ありませんよね。
しかし、仕事となると学生の頃のように好き嫌いを言っている場合ではないのです。
業務をスムーズに進める上で、最低限のコミュニケーションは必要ですし、場の雰囲気が悪ければ、モチベーションも下がってしまうことと思います。
こんな時、以前の職場では少しでも改善されるようにと、席替えや配置換え、部署替えをしていたように思います。
場所が変われば気持ちも少しは変わりますよね。
問題が起きる時と言うのは大抵、忙しくて余裕が無く、ピリピリとした雰囲気になりがちです。
私は色々な部署を行ったり来たりすることが多かったので、部屋を行き来する時に雰囲気の違いに驚かされることが度々ありました。
忙しい時期の部署と、まだ作業的に余裕のある部署の行き来をしていた時のことですが、何と言えばいいのでしょうか。
一言で言うならば、空気が違う。
どちらの部屋も仕事中なので音としては静かなのです。
ただなんと言うか、居心地の悪さを感じる静けさがあって、正直変な汗をかきながら、仕事をしたことがありました。
働いている人達の必死な気持ちが伝わってきたのでしょうね。
気持ちに余裕がない時と言うのは、誰しもイライラしがちです。
そんな時は面倒でも、少しだけ時間を作って話し合うことが必要なのかな、と会社を退職した今でも思うことがあります。

女性が活躍できる職場を選ぶ

職場内の人間関係に悩んでいたので

人間関係で悩んだきっかけが家族経営の企業であることだったので、世襲制ではない企業を選択することが自分の中の第一条件であることを曲げないということでした。

前職の頃、私はギリギリの状態でした。
毎日のように「辞めたい」と言い、家に帰って安心したと思えば、夜寝る前に「明日が来てしまう」と不安になり大泣き。朝起きれば胃に激痛が止まらなくなることが続いていました。

社会人になって初めて就職した会社は、いわゆる「家族経営」でした。ここで私は毎日人間関係に悩む日々でした。

私は学生の頃簿記を勉強しており、それを活かそうと地元企業の経理で就職しました。これからはこの資格を活かして活躍したいと期待に胸を膨らませていました。
しかし、それはすぐに消え去ってしまうのです。

新人である私はわからないことだらけだったので、先輩に聞いたけれど教えてもらえなかったり、無視されたり、陰口を叩かれたり、世襲でなった上司は自分の子供が感染症にかかったからおその子の看病をするためだといって職場に連れて来てしまったり、90代で物忘れがひどく、お金の計算もままならないおばあさんが会長だったりと、正直最悪でした。

こんな環境でいたにも関わらず、私は「これはできの悪い私が悪いんだ」と思い込んでいたのです。
先輩たちが陰で私のことを「使えない子」と呼んでいたのを知っていたということや、質問しても答えてくれない先輩が「そんなこともわからないなんて」と言ってきたことによるすり込みだったのでしょう。劣等感しかありませんでした。

体調に異変が現れ始めたと同時に退職をし、ハローワークに通うことにしました。
そこで私は自分に対する劣等感を職員の方に伝えました。すると、
「それはあなたが悪いんじゃない。職場が悪い。いいところを一緒に探そう。」
との言葉をかけてもらったのです。
「あなたは学生時代にこんなに頑張ったじゃない。できないわけがないよ。この環境に耐えたんだから、きっとこれからいいことあるよ。」
そう言われたときには涙が出てきました。何かから解放されたような気持ちでした。

その後、その職員さんに支えられながら仕事を探し、現在は別の企業で再び経理として働いています。

転職をした後の私を一言で言えば、「世界が変わった」です。
今まで悩んでいたことを全て取り払ったので、とてもスッキリしたと同時に、仕事をすることに対して前向きになりました。今は毎日が楽しいです。悩んでいるのであれば、世界を変えるのも大切だと学びました。
転職は悪いことではありません。
自分を失う前に、自分を守りましょう。

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