アルバイト生活

高校を卒業し、社会人となった私ですが、なかなか就職先が決まらず、10代から20代の頃はアルバイトをして過ごしていました。
初めての仕事は接客業だったのですが、人と接するのが苦手な私には仕事に慣れるまでの間が苦痛でした。

しかし、苦痛ばかりだったわけではなく、色々と学ぶことも多かったように思います。
挨拶の大切さや人との接し方、言葉使いなど、社会人としての第一歩を学ぶことができました。
働いていれば、同じ年代の子以外に年上の人や年下の子とも交流ができ、自分の知らない情報を知るいい機会になったりもしますね。
そんなこともあり、仕事中の休憩時間は楽しみの一つでした。
休憩後、私の仕事に対するモチベーションが上がったことは言うまでもありません。
また、一つの場所で長く働いていると、お客様に顔を覚えてもらえることがありました。
お客様の職業を知る機会があったり、何気ない世間話をしたりと、慣れてきた頃には仕事をするのが楽しく感じられました。
そうすると仕事にも身が入り、ますます頑張ろうと努力するようになります。
もう一つ、仕事に対するモチベーションを上げる要因として、お給料日がありますね。
お給料日の数日前になると、今月はこのくらい働いたから、お給料はこれくらいかな?などと期待に胸を膨らませていました。
何とも幸せな脳みそですが、私の気持ちを上げるためには大切なことでした。
しかし、慣れてきた頃に次の試練が待ち構えているわけです。
お客様からのクレームだったり、新しい商品の勉強だったり、なかなか一筋縄ではいきませんよね。
特にクレームを受けた日は精神的に参りました。
体の疲れより何より、心が疲れてしまうと厄介です。
気持ちが落ち込んで憂鬱な時は、次の休日にストレス解消をするのが一番!と、仕事のことは何もかも忘れ、自分の好きなことをしていたように思います。
反対に、休日が楽しすぎて、仕事に行く前日に気分が落ち込むことが良くあったのも言いがたい事実なのですが。
そう言った経験を通して学んだことは、仕事に対して責任を持つと言うことでしょうか。
正社員だろうがアルバイトだろうが、お客様にとって、そんなことは何の関係もありませんものね。
若い頃のアルバイト生活で、しっかりと仕事をすること、社会人としての第一歩を学ばせてもらいました。

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