買い物難民

日本国内では、過疎が進んでいる。
限界集落の数も急速な勢いで増え続けている。
高齢化問題の中のひとつに「買い物難民」がある。

「買い物難民」は、地域の商店などが過疎や大型ショッピングモールの影響などで、経営が立ち行かなくなることで減っていったり、無くなったりしてしまい、生活圏のなかで食料や生活必需品を買うことができなくなる人たちのことだ。

自動車を持っていれば遠くても買い物に行けるが、自動車を持たない人たちは体力もなく交通手段も乏しければ、買い物ができない事態に陥るのである。

政府は、このような「買い物難民」を支援する企業や団体に助成金を出すことで、その地域ごとの解決を狙っている。
NPOなどが介入し、不便が解消された地域も少しはあるようだが、それだけでは追いつかない勢いで、買い物に困る「難民」は増えている。

お年寄りはひざや腰を痛めている場合が多いのだが、それでも、徒歩で往復1時間以上掛けて買い物に行かなければならない地域もあるそうだ。
小売店が大型ショッピングセンターによって売上を持っていかれてしまったために、高齢者は苦労している。

重い荷物を持って徒歩で往復一時間は、かなりきつい。
したがって毎日は無理であり、週に数度の行動になるため、必然的に、食は質素になりがちである。

そのために宅配サービスを利用する高齢者もいることから、スーパーの宅配事業への参入も積極的になっているそうだ。

今はもうない駄菓子屋さん

先日、実家の近所を歩いていたら、小さい頃に通っていた駄菓子屋さんの跡地を見つけました。
ガラス戸はダンボールで隠されていて、中の様子はあまり良くわかりませんでしたが、随分昔に閉店した様子でした。

小さい頃、といっても小学校低学年くらいでしょうか。
その当時はお小遣いは定額ではなくて、欲しい時にお母さんに言って、その分だけもらっていました。
駄菓子屋さんに行きたいというと、たいてい200円ほどを持たせてくれました。
いつも使っていた赤いポシェットに、おばあちゃんから貰ったちりめんの小銭入れを入れて駄菓子屋さんまで駆けていきます。
よく買っていたのは、丸くて砂糖のついたカステラや、チョコレートのかかった小さなパンのようなお菓子、白い小さな容器に入ったヨーグルト味のペースト、水に溶かして飲むジュースあたりですね。
それ以外に、鈴やボールがもらえるくじびきも好きでした。
あんなに有効に200円を使えることは、この先の人生でもそうそう無いような気がします。
それにしても、いつの間に駄菓子屋さんは閉店したのでしょうか。
代わりにと言ってはなんですが、郊外に新しくできた大型ショッピングセンターの中に駄菓子屋さんができていました。
でも、ちょっと違うんですよね。
綺麗なお店で大人買いできるようになったけど、あの頃のワクワク感は薄まってしまいますね。
思い出補正もあるのかもしれませんが、もう一度あの駄菓子屋さんに小銭を握りしめて行きたいですね。

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