子供のお弁当のおかずとご飯の割合

子どものお弁当のご飯とおかずの割合は、基本的におかずの方が多い家庭がほとんどです。
栄養学的にも一日30品目摂取することを奨励されていますし、母親が子供に「ご飯は残していいからおかずは全部食べなさい」と言っているシーンもよく見かけます。

先日読んだ本では全く逆のことが書いてあり驚きました。
とにかく子供はご飯を食べさせた方がよいので、おかずとご飯の割合を逆にするべきだ、というのがその本の基本的な主張です。

おかずが6割でご飯が4割というパターンが多い中、ご飯が8割、残った2割におかずを2~3品入れておけば十分ということでした。
そう言われてみれば、小さい子で好き嫌いはあっても、ご飯が嫌いという子を見たことがありません。

日本人が昔から食べてきたご飯には栄養学では計り知れない何かがあるのかもしれません。
元々ご飯は糖分が含まれているので、それだけでも栄養価は高いものです。
糖質制限が必要な人は、ご飯の量を減らすそうですが、病気ならば仕方がありませんね。

コメの味を聞くと、わからないと答える人がいます。
漫然と食べている証拠ですね。

ゆっくりと良く噛んで食べると、実はご飯というのは、甘い食べ物なんですね。
砂糖のような甘味ではありませんが、ほんのり甘く感じることが出来れば、咀嚼は十分で消化吸収も良くなります。
だから、良く噛みなさいと言うのですが、理由を知らずに言っている親御さんは多い事でしょう。

遠足のお弁当の思い出

気候が良くなってくると、駅のホームにぞろぞろ集まって体育座りをしている(させられている)幼稚園生だか小学生だかを見かける。
みんな一様に赤白帽をかぶらされており、数人の引率の先生の足元に、クラス順に並んで座っている。

カラフルなリュックサックと、肩から斜めにかけた水筒。
何時の時代もその出で立ちは変わらないものだ。
これから遠足か、とほほえましく眺めながらも、同時にああこれからこの子らが車両に乗ってくるのか、と思って身構える。
そんな季節には、遠足のお弁当のことを思い出す。
大体がどうでもいい芝生の上であった。
それもそのはず、何十人とか何百人なんて人数を収容できるのは、大した見所のないだだっぴろい原っぱと相場は決まっている。
そこにめいめいレジャーシートを広げてお弁当を食べるのだ。
何故か風の強い日が多くて、レジャーシートの四隅が風に吹かれてばたばためくれるものだから、水筒とかリュックとか靴とか、とにかくおもしになるものをかき集めて四隅に乗せる。
お弁当は大分前の日からお願いしていたメニューだ。
想像力のない私は、大抵から揚げと卵焼きとミニトマト。
そしてオムライスだった。
きゅうりもみとツナの混ぜたやつもあった。
大分小さいときにはアルファベットのポテトもあった。
あれは冷めるとすこぶる味が落ちるのだが、最近のは改善されたろうか。
そして大体の場合、お弁当を食べる前にひっくり返してだめにしてしまうやつがいる。
はなから家に忘れてくるやつもいる。
なんでメインを忘れて気づかないのだろうか、全く気が知れない。
でも一人や二人必ずいる。
そんなおっちょこちょいには先生はじめみんな優しくて、各人のお弁当のおかずを少しずつ分けてあげるのだ。
結果、そいつのお弁当が一番豪華であるということは、実にありがちな話だ。
そんなごく小さな思い出を思い出しつつ、ふと仕事を放棄して遠くに行ってしまいたくなる。

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